基礎クラスでは先週、外受け・下段払いの受け 2種類を学びました。
下段払いの場合なら、相手の前蹴りに対して、どちらの手で避けるかが決まっているので
「相手が、こっちの足で蹴ってきたら、どっちの手でよける?」
と質問します。
週2回稽古している子には、ひっかけ問題で、わざと1回目とは逆の足で蹴って見せたりして・・・
こういうとき、すぐに覚えてしまうのは試合観戦歴の多い子で、習った技が実戦でどのように使われるかを その都度復習できているケースです。
反対に、ただ丸暗記しようとしている子は一回正解しても、左右を変えたら間違えたり、聞くたびに正解・不正解を繰り返したりします。
表面的な理解しかしていない子は、実際に 対人練習が始まる段階に進んでも手が逆ということも多いですが、試合を多く見ている子はスイスイと避けられるようになります。
勉強でも そうなんですが、ただ丸付けをしたり、正解をただ暗記しても意味がありません。
例えば、数学で問題の数字が違っていたら、国語で問題文が違っていたら、答えは変わってしまいますから。
だから、なぜ そうすべきかという道すじをたどって、本質的な理解をする事が重要なのです。
そして、その理解を深めるために重要なのが経験です。
では、彼らは試合に出場して、実際に経験するまで覚えられないものなのでしょうか?
でも、それでは試合で痛い目をみてしまいます。
それが原因で、試合がこわくなってしまい、もう出たくないとなってしまう子も…。
では どうすればよいかというと、他人の試合を見て疑似体験すればいいのです。
自分は苦しくなくても、蹴られて倒れている子を見れば、練習に真剣に取り組みます。
ほかにも、稽古をしていると意味を理解していないと思われる事例は多々出てきますが、身体の使い方の基本は論理的です。
その原理が理解できている人は、広く応用が利きます。
だから、基本稽古の段階で、しっかりと基礎を身に付けて欲しいですね。
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