久しぶりに新空手に帰ってきた 佐藤巨武選手が、ルーキートーナメントで活躍。
想定し得る状況に合わせてアドバイスすると、試合ごとに修正していく驚異の対応力で決勝戦まで駆け上がった。
決勝でも作戦通り、相手の前進する力を回り込みでかわし上段回し蹴りを見事に決める"教科書通り"の動きを見せるも、技有の判定とならずスルー、惜しくも判定負けとなった。
主審は目前のため気付き、副審に同意を求めたが、ちょうど副審3名の誰もいない側であったためヒットの瞬間を確認できなかったようだ。
はっきりとしたダメージで判断する一般部に比べ、安全面を考慮し、早めに技有を取らなければならない少年部では、副審4名の方が見落としが少ないこと、また、一番近くで見ている主審に、判定に納得がいかなければ「協議」をする権限を与えることの重要性を感じた、手痛い一戦となった。
一方、ワンマッチに初出場した 小寺勝士選手。
今回の参戦に対し一番最初に手を挙げただけあり、稽古の時から気合も入っている様子。
最後まで諦めずに攻め続け、試合終了間際の 左上段回し蹴りで接戦を制した。
日頃話している「試合は最後の1秒までわからない」という教訓が生きた瞬間だった。
同じく新空手は初挑戦となった 岩﨑健人選手は、ワンマッチ2試合をこなし、2分けに終わった。
体格差に攻めあぐねた印象もあったが、今回は試合前に体調を崩したのが最大の原因。
ベストコンディションであれば、もっと良い結果が望める力はあるので、次回は調整ミスをしないよう気を配ろう。
「試合は出場を決めた瞬間から始まっている。」…これも教訓。
フルコンファイトに比べ、"アウェイ"感漂う 新空手で試合を経験することで、選手の経験値は、また一回り上がります。
判断や判定基準の違いがあっても、試合場のど真ん中で上段回し蹴りで倒してしまえば、場外や金的を疑う余地もなく、一本を宣するしかない訳です。
諸団体の大会に出ることは、そういった細かい壁を乗り越え、グローバルにワールドワイドに勝てる技術を身に付けるための修行の意味合いもあります。
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