キック教室のとき、少年部の経験がある子が混じって蹴っていると、キック会員の皆様に驚かれることがあります。
そこはやはり「楽しい」練習だけでなく、上達に本当に「必要な」練習をしてきましたから、その差は歴然だと思います。
例えば、回し蹴りひとつとっても、1回蹴っただけでバランスが崩れ、元の構えに戻れない人もいますが、小学生でも連続で10回蹴れてしまう子もいます。
どこに差があるかというと、身体の軸の安定感が違います。
1回ならともかく10回連続となると、ただミットを蹴っているだけでなく、しっかり軸を作る練習が必須。
空手の基本稽古にある閉足立ちは 試合では使いませんが、これを経由することで、左右のバランスや体軸の安定感が養われているのです。
だから、基本稽古で身体を傾けて蹴っている人は、ミットでも軸が倒れており、これを修正すると蹴りが変わってきます。
確かに 空手でも キックでも、ミットは「楽しい」練習。
しかし、ミットを蹴るだけでフォームを固めるのは相当な上級者です。
もし早く かっこよく蹴れるようになりたいなら、フォーム作りに「必要な」練習に地道に取り組んだほうが近道だと思います。
「急がば回れ」ということですね。
コメントをお書きください